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セーフティネット。

こんにちは、かえる仔ですhappy01

昨年末から今年にかけて、年越し派遣村の村長をしていた
湯浅誠氏が国家戦略室のメンバーに迎えられるそうですね。


以前、湯浅さんの著書を読んで、
人が人らしく生きて行くためには、人間関係・お金・教育など
様々な「溜め」が必要だという指摘にとても共感しました。
「溜め」があれば、人生に何かハプニングがあっても
今までの生活に戻れなくなる程、一気に滑り落ちることはないと言います。
しかし、その「溜め」がない場合、
社会全体におけるセーフティネットが貧弱な日本では
ずるずる〜っと一気に「戻れない地点」まで落ちて行ってしまう。


私は今のところ、わずかながら「溜め」を持っていると思うので
とりあえず今すぐ「戻れない地点」に落ちることはなさそうです。
でも、いつ戻れなくなるかわからない不安は持っています。
もちろん、「そんな弱気でどうするの!自分でどうにかしなきゃ!」
とも思います。
ただ、頑張れば全ての人が報われて、
報われない人は頑張りが足りなかったんだ、とは言いきれない。
臆面もなくそんなことを言う人ばかりの社会になってしまったら
非常に恐ろしいと思います。

「社会」はそれを構成する人間によって成立しているんだから、
その構成員の精神が病んでいたら、社会全体が病むのは当然です。
報われない人が報われないまま、そして助けも得られない状況では
日本の自殺者数や犯罪数はさらに増すだろうな…。


実は2週間ほど前、湯浅さんの講演を聴きに行ってきました。
湯浅さんが考えていることは、
一気に転がり落ち、戻って来られなくなる可能性の高い社会から、
何かハプニングがあって生活を送るのが困難な状態になってしまっても
段階を踏んで立ち直ることのできる社会を作っていくことだと
私は感じました。
そのためには、主体としての個人の努力ももちろんだけれど、
社会を構成する者同士の他者に対する関心やいたわりが必要です。
そして、そういった精神論だけでなく、具体的な政策の整備が不可欠です。


今回の国家戦略室への迎え入れは、
民主党のパフォーマンスだと批判をする人もいるけれど、
たとえパフォーマンスであっても、
湯浅さんならそれをうまく利用してくれるのではないかと
私は期待しています。
また、今回のこのニュースによって湯浅さんへの関心が高まることで
今は普通に生活できている人も、
セーフティネットの必要性を考えるきっかけになると良いなぁ。

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